「プロテオグリカン」をご存じでしょうか? 開発当時1gあたり3000万円もする貴重な夢の成分と言われていたものです。肌・軟骨・脳など身体を構成する成分として研究者のみに知られていた成分ですが、原料単価が高価なため、一般の化粧品や健康食品に配合する事が不可能でした。しかし、弘前大学の研究や青森県企業の技術開発により、サケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンの製造方法が確立されたことから一般に供給することが可能となり、プロテオグリカンの研究も盛んになりました。
プロテオグリカンは、肌の奥深くの真皮や軟骨を構成する成分です。肌の土台に柔軟性を与えつつEGF様作用も合わせ持ちます。プロテオグリカンは肌の保湿力を高め、同時にコラーゲンやヒアルロン酸を産み出す司令塔にもなっています。
また、プロテオグリカンは軟骨を構成している成分でもあります。軟骨の組成は、水が65~80%、II型コラーゲンが15~20%、プロテオグリカンが3~5%、ヒアルロン酸が1%となります。実は、ヒアルロン酸よりもプロテオグリカンの方が多くを占めているのです。
加齢と共にプロテオグリカンが減少します。
下の画像は、肌のたるみを測定した試験です。顔を床面に対して垂直もしくは水平に固定し、1点を合わせてスタンプを押します。重力方向の変化により、皮膚が移動するとスタンプのリングに、ずれが生じます。
実際の写真をみても、重力による皮膚のたるみが確認できます。このまま年齢を重ねると…。
肌弾力に重要な成分を20代から補うことが重要です。
●エイジングケア力(EGF様作用)がすごい
細胞試験において、プロテオグリカンが細胞の数を増やすことが確認されています。EGFとは、「Epidermal Growth Factor」の略で、「上皮成長因子」や「細胞再生因子」と呼ばれ、肌の細胞を再生させる因子のことを指します。プロテオグリカンにはEGFのように肌細胞の活性化を促す作用が期待されています。
●コラーゲン・ヒアルロン酸の産生がすごい
細胞試験において、プロテオグリカンが I型コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進する事が確認されています。肌を構成するプロテオグリカン以外の成分にも良い働きをしてくれる可能性が考えらえます。コラーゲンやヒアルロン酸が増えることで肌にハリを与えることが期待できます。
●保湿力がすごい
一般的にヒアルロン酸は1gあたり6リットルの水を抱え込むといわれています。プロテオグリカンは、ヒアルロン酸と同等もしくはヒアルロン酸よりも高い保湿力がある事が確認されています。
上の画像はお餅を使用した保水力を確かめる実験です。
お餅にプロテオグリカンを塗布した場合とヒアルロン酸を塗布した場合で比較しました。塗布から3時間経過後のお餅を比較すると、保湿力が高いとされるヒアルロン酸よりもプロテオグリカンの方がしっとりしている事が確認できます。お肌に使用すると潤いを与えることが期待できます。
●軟骨の再生により関節を助けるのがすごい
プロテオグリカンの経口摂取(サプリメントなど)により、軟骨の再生が確認されています。膝などの関節痛に対し、1日たったの50mgで体感が期待できます。他の関節系サプリメント原料と異なり、1日の摂取量が非常に少なく処方設計できます。最近は、関節痛サプリ以外にも、ヒールを履く女性向けなどの商品にも使用されています。
プロテオグリカンの魅力をわかりやすく紹介するサイトがあります。
プロテオグリカンって何?プロテオグリカンを塗ったり、飲んだりする生活を分かりやすく掲載しています。
http://proteoglycan.jp
膝や腰に負担がかかる職業の方、プロスポーツ選手であったり長く正座をしなければいけない方、 中腰の姿勢を保たなければいけない方、そういった方々に実際にプロテオグリカンを使っていただいた実体験がご覧になれます。
http://proteoglycan.jp/kansetsu/
青森県によるプロテオグリカン「あおもりPG」のまとめサイトです。
https://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/shoko/aomoriPG.html
プロテオグリカンは、第3の美容・健康素材として注目を浴びています。マスクをする生活が続いたことでお肌のゆるみを感じている方も多いのではないでしょうか?ゆるみ対策や潤いケアとしてプロテオグリカンを取り入れてはいかがでしょうか。