2019年上半期も終わり、各種の美容雑誌では上半期ベストコスメ大賞を発表しています。雑誌により、化粧水部門、美容液部門などの分類は分かれますが、今回はインナーコスメ部門に注目してみました。
インナーコスメとは、体の内側から飲んで効かせる美容食品のこと。例えば、コラーゲン、プラセンタ、セラミド、プロテオグリカンなどが配合されたサプリメントや美容ドリンク…。化粧品の原料としても有名な素材は、食品として摂取するタイプも数多く販売されています。
2019年一丸ファルコス株式会社がインターネットで行った調査によると、1か月あたりのインナーコスメにかける費用(¥1,000~¥8,000)は、20代で35.4%、30代で25.3%、40代で41%、50代で30.2%の回答がありました。
また、インナーコスメに配合して欲しい素材を年代別にみると、20代は1位コラーゲン、ビタミン(同順位)3位セラミド、4位ヒアルロン酸、5位プラセンタ。30代は1位コラーゲン、2位プラセンタ、3位ビタミン、4位ヒアルロン酸、5位セラミド。40代は1位コラーゲン、2位ビタミン、3位ヒアルロン酸、4位セラミド、5位プラセンタ。50第は1位コラーゲン、2位ビタミン、3位プラセンタ、4位ヒアルロン酸、5位セラミドの順でした。
どの世代も1位はコラーゲンですが、2位以下の回答は世代により順位が異なる結果でした。
TPCマーケティングが2018年に公表したデータによると、2016年インナービューティ関連商品の市場規模は、前年対比4.0%増の1,165億円。市場規模が拡大した要因としては、女性の健康および美容意識の高まり、インバウンド需要の影響、機能性表示食品の開始などが挙げられていました。
なかでも、2015年機能性表示食品の開始以降、ヒアルロン酸、セラミド、アスタキサンチンが肌への関与成分として採用される事が多くなっています。
セラミド(グルコシルセラミド)に関しては、2019年7月9日現在、60件の製品が機能性表示食品(撤回を含む)として届け出されており、美容雑誌によるベストコスメ(インナー部門)でも上位にランクインされています。
インナーケアとしてセラミド(グルコシルセラミド)を摂取すると、部分的な作用では無く、全身の潤いケアが可能です。背中や足など、日常ケアで手の届き難い場所もトータルでケアできます。
さらに近年、海外のリゾート地では、日焼け止めの使用を禁止しているビーチもあります。海の自然保護を目的としていますが、日焼け止めを塗らず、インナーコスメで紫外線対策できる「飲む日焼け止めサプリ」なども人気の様子です。
機能性表示食品や、トクホとしても使用されています。
肌のバリア機能を高め、水分量、油分量をアップさせることで、肌にうるおいを与え乾燥から守ります。肌のセラミドがリッチになることで、アトピー性皮膚炎の改善や、冬場の痒み改善にもつながります。
最近は、機能性表示食品・トクホに於いて、お米由来のセラミドの採用が増えています。国産のお米由来であれば、喫食実績も長く、安心・安全な素材です。
肌の弾力アップや、軟骨の再生に働きます。国産の鮭の鼻軟骨からお酢によって抽出されたプロテオグリカンは、1日たったの25~50mgにて有効性が確認されています。細胞試験では、EGF様作用、I型コラーゲンの産生促進、線維芽細胞の増殖促進、ヒアルロン酸産生促進などが確認されています。またヒトにおける試験でも、肌のたるみ改善、弾力改善、シワ改善効果などが確認されています。
プラセンタエキスとは、胎盤から抽出したエキスのこと。生命の源とされるプラセンタですが、なかでも豚の胎盤から抽出エキスは、安全性も高く、各種の有効性が確認されています。美白効果はもちろんの事、ヒトにおける試験の結果、隠れジミ改善、保湿、くすみ改善、シワ・ニキビ改善などの効果が確認されています。
また、プラセンタエキス111mgを摂取した被験者自身によるアンケート調査では、摂取前と比較し「総合的な肌の満足度」における「やや満足」「満足」の回答が40%増加していました。
インナーコスメを積極的に摂取し、もっと体の中からもキレイになりましょう。