洗顔とクレンジングは、毎日やらなくてはいけないことだけれど、正しいやり方をしらないという方も多いでのではないでしょうか? この記事では、洗顔とクレンジング、それぞれのポイントを解説します。
日本のスキンケアでよく耳にする洗顔方法が「ダブル洗顔」です。
ダブル洗顔とは「クレンジング」をした後に「洗顔」をするという、顔を2回異なる洗浄剤で洗うことをいいます。では、ここでいう洗顔とクレンジングの違いはなんでしょうか。
●「クレンジング」=メイクの脂や皮脂の汚れなど、主に肌の「油性」の汚れを落とす。
クリームやオイル、ミルクタイプの洗浄剤が多く、主に非イオン界面活性剤など溶剤型の乳化剤が使われています。
●「洗顔」=角質や汗、ホコリなど、主に肌の「水性」の汚れを落とす。
洗顔フォームや石けんなど泡立つタイプの洗浄剤が多く、主に石けん素地を代表とするアニオン界面活性剤が使われています。
メイクを毎日する方、皮脂や角栓、毛穴の汚れが気になる方は、ダブルクレンジングをする方が肌の「油性」「水性」の汚れを両方とも落とすので良いでしょう。ただし、最近は洗いすぎにより表皮が乾燥することによって発生する、乾燥肌も増えています。皮脂や肌の深層部には潤いがあるのに、肌の角層だけカサカサしてくすんでしまっている肌です。肌の表面の保湿因子がないので皮脂と混ざり合わず、皮脂だけ過剰に残り、ニキビや毛穴の詰まりの原因になります。こういう肌の悩みがある方は、ただ単にダブル洗顔をするだけではなく、どのような洗浄剤を使うかも、とても重要になります。
クレンジング剤には、クリーム、オイル、ミルクタイプなどがあります。クリーム、オイル、ミルクの順番に洗浄力が強く、しつこい脂やメイクの汚れをよく落とします。選ぶときのポイントは、普段のメイクの量と、皮脂の量、そして肌の乾燥具合、敏感肌かそうでないかです。
他にジェルタイプや、オールインワンタイプなどもありますが、ここでは主流のクレンジング3種の選び方ポイントをご紹介します。
●クリームタイプ
ミネラルオイルやパラフィンを基材としたコールドクリームタイプは、濃いメイクをしたとき、とても肌が乾燥しているとき、荒れているときに使います。肌表面への刺激を極力少なくし、擦らず優しく汚れとなじませ、最後はよく拭き取ります。
●オイルタイプ
クリームタイプほどの油性感はありませんが、メイクや皮脂の汚れをしっかり落とします。基材に油を使っているので、脂汚れとよくなじみます。乳化剤が入っていますので、洗い流した時に脂汚れが水にくっついて、クレンジング後は汚れがしっかり落ちた感じがするもの、少し保湿感が残るものがあります。乾燥が気になる肌は、保湿感が残るものを選んでください。
●ミルクタイプ
油と水が半々で基材になっていることが多く、クリームやオイルタイプより洗浄力は落ちますが、普段はナチュラルメイクやメイクをしない方、皮脂の汚れや毛穴の開きは少ない方、乾燥が進んでいる方、敏感肌の方はミルクタイプがよいです。洗浄力は高くないものが多いので、丁寧にゆっくりと洗うことをオススメします。比較的洗い上がりもしっとり感が残るものが多いです。
洗顔は主に「泡」で汚れを落とします。上述のように「水性」の汚れを落とすことが得意で、比較的さっぱりした洗い上がりです。ですが最近の石けんは、洗い上がりはさっぱり、タオルで拭いた後はしっとり感があるものも発売されています。洗顔石けんは、できればそういう製品を使った方がいいでしょう。
石けんを使ってしっとりとした洗い上がりにするには「よく泡立てる」ことがポイントです。
石けんに水を少量つけて、泡立てネットでしっとりとした泡をつくります。
石けんは高級脂肪酸という油脂と、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムを混ぜて作ります。石けんについた水が少ないほど、この油脂の成分が多く泡に残り、しっとりとした泡ができます。
このしっとりとした泡をつくるのにオススメなのが、オーガニック洗浄料のソープナッツエキスパウダーです。ソープナッツツリーの実からつくられるこのパウダーは、サポニンという天然の界面活性剤を多く含み、キメの細かいコシのある泡を作ります。ソープナッツエキスパウダーを1%配合した石けんは、汚れをしっかり落としますが、ソープナッツ由来の保湿成分が肌に吸着します。これにより、石けんが汚れを落としたあとのキレイな肌に、ソープナッツエキスパウダーの保湿成分がしっかりと肌に残り、洗い上がりはさっぱり、乾かした後はしっとりの肌になるのです。
洗顔は「水性」の汚れ、クレンジングは「油性」の汚れを落とします。クレンジングはタイプ別で使い分けましょう。洗顔はしっかり泡だて、なめらかな泡で洗ってください。オーガニック洗浄料、ソープナッツエキスパウダーは、さっぱり洗ってしっとり仕上げることができます。
フランスで美容とコスメの国家資格を取得。ゲランや日系商社に勤め化粧品マーケティングやビジネススキルを磨き、スパ・elieoZenを原宿にOPEN。ストレスを取りメンタルに作用し、顔立ちを若々しくする独自施術・The 光明フェイスデザインが人気。